眞鍋政義「精密力」読了

バレーボール全日本女子チーム監督、眞鍋政義氏の著書です。
同じく男子チーム監督の植田辰哉氏の「徹底マネジメント」はバレー半分ビジネス半分というような内容でしたが、こちらは完全にバレーの話ですね。冗談も織り混ぜながら、なかなか軽快な文章になっています。

精密力とは眞鍋監督の造語ですが、眞鍋監督が目指しているバレーを端的に表した言葉というわけですね。
そして、バレーに必要な「和」「器用さ」「緻密」という要素は、日本人に向いているとも。

内容についての議論は#vabotterの方がまとめてくださったTogetterに任せるとして。
「データ」「実現可能な目標」「マネジメント」というあたりは、植田監督と同じ感覚なのかなあ…と思いました。キャラは違いますけど。ドラッカー読んだのかな。
女子チームの監督ならではの苦労もボロっと。このへんは個人的に共感を禁じえないですね…

バレー関係者よりは、バレーファン向けの本なのかなと思います。
「日本再生のヒント」というサブタイトルは、時節柄震災のことを連想しますが、関係ありませんでした。はい。


変化を否定することは成長を否定することだが、変化と成長は同じとは限らない。現状の肯定はマイナスとは限らない。
最近、そんなことを考えています。