NECブルーロケッツ、休部確定

弊社男子バレーボール部(NECブルーロケッツ)休部に関する件(2009年5月29日): プレスリリース | NEC


まず自分のスタンスを。

  • 休部(廃部でないのね)は仕方ない。メーカーさんが厳しいのは高校生でもわかる。ましてや世界展開しているならなおさら。
  • 一方で、鮮やかな廃部を決めた武富士バンブーのことを思い出さずにいられない。
  • 色々言いたいけど、自分自身はブルロケのファンというわけではありません。


NECブルーロケッツの廃部騒動が持ち上がったのは3月末だったと記憶しています、というか自分の日記を読み返しました。
http://d.hatena.ne.jp/gunmac_gyogan/20090401/1238593820


そして今回のNECからの発表…
自分が知る限りでは、公式の発表はこれが最初。(で、もしかしたら最後)
仕方ないことは仕方ないけど、ここでいきなり結論というのはどうなんでしょ?


武富士バンブーと比べること自体が無意味かもしれませんが、直近の廃部でいうとどうしても見比べてしまう…
もっとも、自分の観戦歴では他の廃部を知らないのですけど。


武富士バンブーは早くから廃部を表明し、移転先を探していることも明らかにして、ファンに情報開示してきました。最後はファンイベントもきっちり決めて。
移転先は見つからず、結果は残念でしたけど、武富士および武富士バンブーに呆れる人はいるでしょうか?
一方のNECブルーロケッツは、報道で廃部を検討とか廃部決定とか、それでも監督は「聞いていない」とか、入れ替え戦前後のデリケートな時期に…
で、出てきた公式発表が「あさって廃部」(しかもそれ日曜)
…呆れるなという方が難しくないですか。


バレーボールをひとつの事業として考えてみます。
収益が上がらないなら撤退するのは当然のことです。
が、撤退にも作法というものがあります。NTTデータのドブログ撤退の件は記憶に新しいところで。
武富士バンブーの母体は金貸しです。言い方は悪いですが金貸しです。信用商売です。積極的に金を借りようとは思いませんけど、少なくとも筋は通す会社だという認識にはなるかと思います。貸し剥がししてるか知らんけど。
が、NECNTTデータと同じく、「いちぬけた」であっさり撤退してしまったように見えます。
例えばNECのパソコンを買った人が、「この会社、2日後にPC事業から撤退して『サポート? もうパソやめたからシラネ 事業の譲渡先探したんだけどねー』とか言い出さないか」と思ったりしませんか。自分は思いましたよ。


NECの姿勢からすれば、あくまでバレーボールはひとつの「広告」だったのかもしれませんが…
でも、その「広告」を「見て」いる「ファン」の姿が、NECから見えていたのかは大きな疑問となりました。
これ、↑の考え方に乗せると「ユーザーの姿が見えているか」という疑問になります。


他にも書きたい事があった気がしますが、思い出したら書きます。
ブルロケは消えて、残ったのは、嫁曰く「バレー史に残る」であろうファンの活動と、そのファンのやるせなさ…



追記1:
この件に対するVリーグ機構の対応。
http://www.vleague.or.jp/data/news/nec-kyubu.pdf
書いてある事を全面的に信用すれば、NECVリーグ機構の話し合いがもつれて情報開示が遅れた、とも取れます。
もっとも、NEC側は「移転先を探した」、Vリーグ機構側は「活動の継続を要請」と、議論が噛み合っていない雰囲気が見て取れますが。


追記2:
6月まで練習はするらしい。7月にイベントやるらしい。


追記3:
↑の例え話、パソコンをサーバにすれば企業の担当者に、スパコンにすればお国の方にはもっと身近な話かもですね。ね。


追記4:
嫁がトラックバックせい言うのでした