今期のパイオニアレッドウィングスについて思うこと

そう簡単には勝てないだろうな、と思っていました。パイオニアレッドウィングス
昨年の廃部騒動を免れた唯一のチームではありますが、監督もキャプテンも抜けるという、別の方向からのチーム崩壊の危機があったからです。
…というより、それで勝てるほど優しくない、という心情でした。


実際、開幕早々から成績は低迷したままです。
イオニアの試合、今期の初見は1月23日のNECレッドロケッツ戦。1コ前のエントリですね。
改めて書くと、なんだか気の抜けたというか、魂のこもっていないバレーだったなというのが正直な感想でした。精神論を持ち込むのはあまり好きではありませんが、勝つつもりでやらないと勝てる相手にも勝てないのが勝負ですので。


2度目の観戦は、翌24日のデンソーエアリービーズ戦(をビデオで)。
これも見られたものではありませんでした。
が、冨永こよみが出てきたあたりでちょっと面白くなったかな、とは思いました。


そして昨日、30日の久光製薬スプリングス戦。この試合は冨永がスタメンです。これもビデオ観戦。
結果としてはストレート負けでしたが、面白く観戦できました。
まずは佐々木みきの強さを垣間見たというか。多少ムラはあるものの、時折すごいコースのスパイクを決めていました。
成田郁久美と冨永のコンビも面白かったですね。成田がトスを上げて冨永が決めるシーンもありました。冨永はもともとWSの選手です。成田は攻守に渡ってよく動きました。
チーム全体が要所要所で大雑把な感じは否めません。まるでできたてのチームみたいな。


そして今日(31日)の岡山シーガルズ戦。TV放送がなかったので細かいところはわかりませんが、フルセットの末1勝をもぎとりました。やっと2勝目ですが、セット率の僅かな差でトヨタ車体クインシーズまくって7位です。


うん、このパイオニアなら見ていて楽しいと思える。
勝つことだけがバレーボールでは、というよりスポーツではないとは思いますが、少なくとも勝ちにいく意識が見えないと、見ていて面白いものではありません。そういう意味では、皇后杯東九州龍谷高校はすごく面白かったですし。


あと、自分がバレーを見ていて、目が行ってしまう選手のタイプを再確認。NECレッドロケッツ松浦寛子なども今後が楽しみです。





追記:
冨永が久光戦で見せた「普通に振りかぶってスパイクを打つツーアタック」、拙宅ではツーアタックではなく「アベ」と言い習わしています。